入社や部署移動で、新たにデザインの現場に足を踏み入れた方に贈る、クリエイティブに必要な10の基礎知識。この連載では、広告やWEBの制作に欠かせない基礎知識や、知っておくと役に立つ仕事のヒントを国内最大級のストックフォトサイトを運営するアマナイメージズがお届けします。

第1回は、実際にデザインを始める前に知っておきたいメディアとデザインの基礎知識を簡単にご紹介します。

 

デザインの前に、知っておきたいメディアの話

従来の広告・宣伝活動は「マスメディア」を中心に構成されていましたが、メディアが多様化した現在では、企業と顧客の接点をすべてメディアと捉えた「トリプルメディア」という概念が定着しています。最近ではトリプルメディアにシェアードメディアを加えることもあり、これらのメディアそれぞれの特性を活かして目的に合ったメディア戦略を立てることが求められています。

■ペイドメディア

マス4媒体(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌)やWEB広告など、広告料(支払い)の発生するメディア
メリット:影響力が大きく認知促進が期待できる
デメリット:コストがかかる ・情報が一方通行(発信のみ)

■オウンドメディア

企業が自社で運営するメディアのことで、WEBサイトやブログ、メールマガジンなど
メリット:コントロールしやすい ・ブランディングに向いている
デメリット:コ効性がない

■アーンドメディア

ソーシャルメディアやCGM(Consumer Generated Media)など、ユーザー発信型のメディア
メリット:信頼性が高い情報の発信・顧客とのコミュニケーションが可能
デメリット:コントロールができない

■シェアードメディア

他社と共同で行われる共有チャネル。ある商品が他の店舗で宣伝される場合やスポンサーシップなどもここに分類される。


 

ビジュアルがコミュニケーションを変える

企業でも個人でも、またどのようなメディアであっても、ビジュアル表現は重要です。

ヒトは情報の80%を視覚から得ているともいわれ、実際、広告やSNSには人々の興味を喚起するためのビジュアルが溢れています。

インターネット上に溢れるさまざまなメディアで、「読まれる記事」「シェアされる記事」を作るポイントとして良く言われるのが”写真を入れる”ということですが、2015年の Skyword 社の調査によると、適切な写真が入っている記事のページ閲覧数は、入っていない記事より平均で 94%多いという結果が出たそうです。

企業が顧客とコミュニケーションする際も、伝えたいメッセージや与えたい印象を表現する上でビジュアルは不可欠です。ビジュアルはアイキャッチとしてだけでなく、メッセージを「瞬時に」「直観的に」伝え、ときには「感情に」訴えかける力があるからです。

 

 

デザインで想いを形に

デザインを依頼されるシチュエーションはさまざまですが、依頼主の意図する内容やイメージ、目的、ターゲットを理解した上で最適なデザインを考えなくてはなりません。デザインを構成するさまざまな要素を取捨選択し、アイディアを形にしていきます。

■写真を使う

商品写真や特定のモデル、タレントを起用する場合、殆どのケースでは撮影を行うことになります。撮影には大きく分けるとスタジオ撮影とロケ撮影の2つがあります。一方で、急ぎの場合や予算のない場合、あるいは昔の風景など改めて撮影ができない写真を使いたい場合にはストックフォトが便利です。

■イラストを使う

イメージに合うイラストレーターを探し、描き起こしを依頼するか、写真と同様にストック素材を使うことが可能です。ストック素材の場合、著名なイラストレーターの作品を比較的安価に使用することができます。

■タイポグラフィー

さまざまなフォントを元に文字をレイアウトしたり、場合によってはオリジナルフォントをデザインしたりすることもあります。タイポグラフィーのみの場合とビジュアルと組み合わせる場合がありますが、いずれもデザイナーのセンスと実力が問われます。フォントはパッケージで購入、またはWEBのダウンロード販売で購入することが可能です。

 

 

デザインを始める前のメディアとデザインの基礎知識、いかがでしたか?
次回は比較的早い段階で任される仕事のひとつ、写真セレクトのための基礎知識をお届けします!

連載:同期に差をつける、クリエイティブに必要な10の基礎知識
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