オウンドメディアやWebメディアを運営されている皆さんにとって、更新作業の中で最も面倒なのが、画像の挿入なのではないでしょうか。とはいえ、記事の中では、画像は非常に重要な要素。写真選びから、画像のサイズを整えたり、入れ方を考えたりする作業が、もっと簡単になれば、と思っておられる方も多いのではないでしょうか。

ストックフォトのサイトなどで、記事にあった画像を検索し、ダウンロード、場合によっては決済手続きも必要です。そして、ダウンロードした画像を記事に合わせて、Photoshopなどの画像処理ソフトでリサイズしてファイル名を付けて保存。それから、CMSの画面からPCのローカルを参照して、先程保存した画像を探し、アップロード。そして、やっと記事に挿入・・・。おそらく、こんな手順を踏まれているのではないでしょうか。それも、1つの記事にアイキャッチを入れると、おそらく3枚くらいはこの作業を繰り返していたりしませんか?

そこで、今回は、多くのストックフォトサービスで提供されている「API機能」をご紹介します。この機能を使うことにより、CMSから直接ストックフォトサービスの画像を検索し、ワンクリックで記事に挿入することが可能になります。

本記事では、APIとは何かという説明から、どのように利用出来るのかまでを解説いたします。

 

APIとは?

APIとは、ITトレンドというサイトでは、下記のように説明されています。

APIとは、アプリケーションプログラムインターフェイスの略語で、プログラミングの際に使用できる命令や規約、関数等の集合の事を指す。ソフトウェア開発の際、いちから全てを作るより、APIを利用すればもともとあるプログラムを呼び出して、その機能を組み込んだソフトウェアを開発することができる。

少し分かりづらいかも知れませんが、多くの場合、DB等のサービスを持っている事業者が、外部のシステムからアクセスし、操作することを許可するための手順のようなものを指します。

ストックフォトサービスでいうと、弊社アマナイメージズのようなストックフォトを保有している事業者が、そのデータベースに対して、外部から直接アクセスをし、検索して、画像をダウンロードすることを、この手順を踏んでくれれば許可しますよ、という手順のことをAPIと言います。

APIは、さまざまな事業者間で、サービスどうしをシステム的に連携をさせる場合に使用されており、通常、接続を許可する側のサービス事業者が、APIを“定義”します(この手順で接続してね、という接続方法を決めます)。この「定義書」を相手側に渡し、相手側が、自分たちのシステム内から、接続先のシステムへ、APIの定義書に書かれた手順で接続するためのシステム開発を実施することで、2つのシステムがつながります。

 

ストックフォトのAPIで何が出来るの?

では、ストックフォト事業者が提供するAPIを使うと何が出来るのでしょうか?

そのひとつの使用例が、冒頭に書いた、CMS内から直接画像を検索し、PCにダウンロードすることなく、そのまま記事内に挿入し、記事を公開することが出来るようになります。

といっても、イメージがわかない方もいらっしゃると思いますので、具体的な事例でご説明します。下記の図をご覧ください。弊社のサービスを導入いただいている「NAVERまとめ」様の例です。

APIサービス「NAVERまとめ」の例「NAVERまとめ」様では、ユーザーがまとめ記事を作成することが出来ますが、その記事作成画面から、画像を探す機能を弊社を含め、複数のストックフォトを中心としたサービスとAPIを使って連携させ、ユーザーがキーワード検索し、選択した画像をまとめ記事内に、ワンクリックで挿入することが出来るようにしておられます。

システムとしては、弊社が提供するAPI仕様書を元に、「NAVERまとめ」のシステム内から検索のためのインタフェースを構築。そこから、まとめ記事の決められたフォーマットにあわせて画像をリサイズして記事の指定の位置へ挿入するシステムを開発されました。

こうすることにより、ユーザーは、複数のストックフォトサービスや、写真をたくさん保有する会社のDBを横断的に検索し、作りたい記事にあった画像を簡単に挿入することが出来るようになっています。

また、同時に、サービス提供者であるLINE様からすると、ユーザーが不正に取得した画像をアップすることで、著作権などの問題を自社サービスで起こされるリスクを軽減することにもつながります。

 

APIをどうやって導入すればいいの?

まずは、利用されたいストックフォトサービスを選び、その事業者がAPIサービスを提供しているかを確認してください。

アマナイメージズの場合は、下記のような専用ページを用意して、詳しい情報をご提供しています。

アマナイメージズのAPIサービス

その後は各社と契約手順を進めていただきつつ、平行してAPIの仕様書を取り寄せましょう。この仕様書を、貴社のCMSを開発しているシステム部門の方に見ていただき、開発が可能かの確認を取ってから、最終的な契約を締結なさってください。通常は、開発しやすい形で定義がされているので、開発出来ないということはほとんどありませんが、万一出来ないというケースに備えて、契約前のAPI定義書の取り寄せと、システム確認をお勧めいたします。

契約形態としては、アマナイメージズの場合は、月の上限利用枚数に応じた料金プランとなっています。アマナイメージズでは、上限枚数は、決まったメニューはなく、利用希望の皆さまとお話しさせていただいた上で、枚数を設定し金額をお見積しています。1か月に何本記事を更新するか、また1記事に何枚の画像を使用するか、という、記事の運営方針を元に、上限枚数を検討なさってください。

 


 

いかがでしょうか?

毎回の記事更新は、記事執筆だけでも大変ですが、記事執筆はどうしても手間がかかるものですし、むしろ手間をかけて、じっくりと良質な記事を書くことが重要です。そこに集中していただくためにも、画像挿入作業の手間は、システム的に解決が出来るものですので、ぜひAPIサービスの導入もご検討ください。

ただし、重要なことは、記事に対してどんな画像を選ぶか、という選び方はおろそかにしてはいけません。記事の内容を、より伝わりやすくするのは画像次第です。ぜひ、画像のクオリティにもこだわって、セレクトしてみてください。きっと、反応が変わってくるでしょう。

参考:
オウンドメディア運営に必須!効果的な画像を選ぶポイント
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【クリエイティブな広告デザインのヒントに】 ストックフォトの感情表現ヂカラって、最近すごいんです

 

アマナイメージズのAPIサービス