こんにちは。アマナイメージズ美術コレクション担当の細井のぶです。日頃は美術ストックフォトと、仕入れ、美術館との交渉などを担当をしています。
最近ではストックフォトを日常的に、仕事にご活用されている方が増えてきました。クオリティの高いビュジュアルが簡単に手に入る、とても便利な時代になりましたね。でも、ストックフォトと言えば、ライフスタイルや、ビジネス系のイメージ、イラストが一般的で、何か新しいビジュアルや、斬新なアイデアはないかなあと思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで、今日は我がアマナイメージズが誇る、美術コレクションの一つ、「フランス国立美術館連合グラン・パレ(Réunion des musées nationaux – Grand-Palais)」のアートアーカイブのご紹介です!
文 : 細井のぶ(アマナイメージズ プロジェクト推進室)
写真:フランス国立美術館連合グラン・パレ(RMN Grand-Palais) / AMF / amanaimages
フランスには、「ルーヴル美術館」や「オルセー美術館」など、有名な美術館が数多く存在します。そこに収蔵されるアート作品を一目見ようと、世界中から人が集まり、一大観光ポイントにもなっているのはご存知の通り。
ところが、その30館以上もの国立美術館に所蔵されている超有名な絵画作品の数々を、ストック素材として、皆さんのビジネスに気軽にご利用いただけるのは、ご存知でしょうか? 表現の幅がグッと広がりそうな気がしませんか。フランス国立美術館連合は、1946年以来、フランス文化省の管轄下でフランス国立美術館の活動をサポートしている団体です。そして、作品の正確な画像を後世に残すため、フランスの国立美術館が所蔵する作品の撮影を行ってきました。
学芸員の厳しいクオリティチェックを通った後、膨大なアーカイブとしてストックされていく写真や動画、その数は現在なんと約80万点!気が遠くなるほどの点数ですが、フランスの美術館には、それほどのものが所蔵されているのです。そして、毎年約2万点のペースで新規撮影や、再撮影が行われています。本来は学術的な目的で撮影がされているものですが、撮りためた高解像度の画像は、世界中の企業で使うことができます。
これらの画像の日本でのライセンス販売をしているのが、当社・アマナイメージズ。報道・出版用途はもちろん、フランス国立美術館連合の申請、許可の手続きを経て、企業の広告、販促物などにもご利用頂けます。画像サイズが大きいので、大判の広告使用や、大きな展示にも耐えうるクオリティです。リアルな色の再現性が好まれる目の肥えたお客様にも、高い評価を頂いています。
フランス国立美術館連合の写真はこちら
※なお、サイトに掲載があるものはほんの一部です。フランス国立美術館所蔵のイメージをお探しであれば、まずは当社カスタマーサービスにお問合せ下さい。
「フランス国立美術館連合」によるアートアーカイブ撮影はこのように行なっている!
ではその、緻密なアートアーカイブ撮影はどのように行なっているのか、撮影の舞台裏を見ていきましょう。
学術的な目的での撮影なので、色や筆のタッチなど、正確な作品の記録をすることが学芸員のミッションです。額装を外したり、特設の照明を当てたりと、最高の環境で撮影が進められるのは、フランス国立美術館連合の仕事ならでは。今回ご紹介するのは、フランス・パリの「ルーヴル美術館」で『モナリザ』の対面に展示されている作品『カナの婚礼』の撮影です。
ルーヴル美術館。来館者のいない休館日に撮影の準備が始まります。
(出典:@GrandPalaisRmn)
照度計でキャンバス上の明るさを計測し、明るさが均一になるように照明を調整していきます。(出典:@GrandPalaisRmn)
作品のオリジナルの色を忠実に再現する為、細かな調整をしていきます。
(出典:@GrandPalaisRmn)
7メートルのスタンドに、等間隔で撮影用の照明(ライト)を設置し、作品の上で光が均等に当たるようにします。作品の上でノイズやむらが発生しないよう、照明のセッティングはとても神経を使う細かな作業です。(出典:@GrandPalaisRmn)
※フラッシュの使用は通常、来館者には禁止されています。
シャッターを切る、フランス国立美術館連合のチーフカメラマン、ミシェル・ウルタドさん。大きな絵画は分割して撮影していきます。(出典:@GrandPalaisRmn)
分割して撮影された写真データは、ラボにて一枚の写真データに仕上げられます。15,000×10,226 ピクセルの大きな写真データの完成です。そして学芸員によるクオリティチェックの後、アーカイブにストックされていきます。なお、全体像だけでなく、大きなサイズの部分画像もライセンス販売が可能です。アイデアによっては、面白い使い方ができそうですね!
(出典:https://www.photo.rmn.fr/)
ほかにどんな作品があるの?
フランス国立美術館連合の画像アーカイブ、80万点の中から一部をご紹介。
まずはフランス・パリの「オランジュリー美術館」、大人気のモネの『睡蓮の間』の画像が全て揃います。一つのパーツが長辺15,000ピクセルもあるので、大きなサイズの使用にも最適。よりリアルな演出が可能です。部分画像も大きなサイズでご提供可能です。
また、意外と日本のアートも揃う! 下の作品はフランス・パリの「ギメ東洋美術館」に所蔵の作品たち。浮世絵は、国境を越えて世界の人々に愛される、日本が誇るアートです!
「オルセー美術館」所蔵、ミレーの『落ち穂拾い』は、実際に国内大手機械メーカーの作業時の腰をサポートする「ウェアロボット」の商品広告にも使用されました。名画を最新鋭機器の広告に活用するとは、ナイスアイデアです!
美術イメージをビジュアル制作に!
華やかなアートはみんな大好き!だからこそ、有名な絵画のイメージを使えば、目を引く自社のビジュアルが作れます。写真やイラストに加えて、美術イメージをビジュアル制作時の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
アマナイメージズでは、フランス国立美術館連合を通じて、作品を所蔵(所有)する美術館からの使用許諾を取ることができます。
なお、作品の著作権は、著作者(画家、作家)の死後70年を経過するまでが原則となっています。著作権が切れている作品であれば、著作権者の許諾を得ることなく利用が可能です。著作権が切れていない、または著作者が生存されている場合には、アマナイメージズが許諾取得のサポートをする「ライツクリアランスサービス(有料)」もおこなっています。
実は他にも、我が社にはご紹介したい特徴的なコンテンツがたくさん揃っていますが、今日は美術コレクションだけのお話にしておきます(笑)。そして、フランス以外の、各国の美術館のイメージも、幅広く取り揃えておりますので、お探しのイメージがありましたら、ぜひお気軽にお問合せ下さい。
美術イメージを使用した事例のご紹介記事はこちら
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