森ビル株式会社とチームラボが共同で運営する『MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: teamLab Borderless』の開業が2018年6月21日（木）に決定しました!!

森ビル デジタルアート ミュージアム：チームラボ ボーダレスは、お台場のパレットタウンにて開業される世界初のデジタルアートミュージアムです。施設面積10,000㎡という圧倒的な広さをもち5つの空間、40作品のアートを楽しむことができます。Borderlessのコンセプトをもとに、展示作品同士の境界がなく作品同士、鑑賞者同士が融合し唯一無二の新たなアートを体験することができます。

今回PORTFOLIO編集部はこの最新施設の情報を得るべく、プレス発表会に参加させていただき施設案内、インタビューを行ってきましたのでその様子をご紹介いたします。

主な展示作品（一部）

Borderless World

The Way of the Sea & Animals of Flowers, Symbiotic & Crows are Chased and the Chasing Crows

BlackWaves

花と共に生きる動物達 Animals of Flowers Symbiotic

EN Tea House

小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々 Flowers Bloom in an Infinite Universe inside a Teacup

ランプの森　Forest of Lamps

運動の森　Athletics Forest

ポヨンポヨン宇宙 Boing Boing Universe

光の立体ボルダリング Three-dimensional Light Bouldering

未来の遊園地　Future Park

小人が住まうテーブル A Table where Little People Live

展示作品取材レポート

花の森、埋もれ失いそして生まれる Flower Forest: Lost, Immersed and Reborn(制作中)
巨大な空間の一面花に覆われており、人が触れると花が散っていくインタラクティブとなっています。様々な季節が移り変わり、その季節ごとの花が空間全体に咲き乱れていました。

untitled（制作中）
BodyImmersiveをコンセプトとして、中に入っていくと人がトリガーとなり様々なインタラクティブが起こります。水辺に浮かぶ蓮のようなビジュアルでした。道の通りに歩くだけでなくどこを割って歩くこともできるので、この世界観に没入することができます。

untitled
滝が流れているところは花が散り、流れていないところは花が咲いていきます。常に滝が流れているわけではなくここも流動的にアートが変化していくので、２いつみても違う形の作品を楽しむことができます。

Forest of Resonating Lamps-One Stroke ランプの森　Forest of Lamps
人が近づくと一番近くのランプが輝きます。そのランプの光はまた近くのランプを輝かせ連続して輝いていくようになっていました。フランスで生まれたこの作品は中国でもお披露目され、国内はここが初めてとのこと、海外ではここでプロポーズをしたりInstagramにアップしたりする特別な場所です。規模やクオリティは過去と比べてここ、お台場が１番なのだそうです。

Black Waves
全て線で描かれており、粒子がぶつかり合うことで波を起こしています。必ずどこの絵を切り取っても自分が楽しんでアート作品を理解することができるように作られています。

秩序がなくともピースは成り立つ Dancing People and Animals Beyond Borders
人や動物たちが音楽に合わせ阿波踊りを踊ります。目の前に立つと音楽を止めて、お辞儀をしてくれたりと様々なインタラクティブがあり、それにより全てが無秩序に動きます。無秩序な動きの中にもしっかりとタイミングがあうこともあり様々な仕掛けがあるそうです。ここの人や動物たちは部屋に留まっているだけではなく施設の中を歩き回っています。

ポヨンポヨン宇宙 Boing Boing Universe
チームラボが開発した、特殊な布が張り巡らされた「ポヨンポヨン空間」。宇宙空間の世界で自分がいる場所を沈めると、空間にひずみが生じ新しい星が生まれ、成長させ最後にはブラックホールとなり周りの宇宙を飲み込んで行きました。周りの人とも共鳴しあい様々な動きが楽しい作品です。実際に体験すると楽しくて、飛び跳ねすぎたためものすごく体力を使ってしまいました。。

小人が住まうテーブル / A Table where Little People Live
小人たちはテーブルの中で走り回っていて、こちらには気付きません。テーブルの上に手を置いたり物を置いたりすると、小人たちは気付いて、飛び乗って来てくれます。

チームラボ代表　猪子寿之さんインタビュー

チームラボ代表取締役　猪子寿之さん

チームラボ代表の猪子寿之さんに『MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: teamLab Borderless』についてお話を伺いました。

——今回のプロジェクトの経緯を教えてください

チームラボは世界中で展覧会をやっていますが、東京にベースがあるので東京でも何か新しい試みができたらいいなと思っていました。今回はそういった思いを含めて10年20年後に振り返ってエポックメイキングとなるようなところを森ビルさんと作りたいなと思いやらせていただきました。

——森ビルさんと一緒にやることで感じられることはありましたか？

もちろんチームラボ自体で施設を造ることはできないので、そこは大前提として大きなシナジーが生まれていると思います。森ビルさんは日本を代表する美術館を造られていますし、国際的な場所を提供されています。私たちも基本的にはグローバルで展覧会を行っていますので、そういった意味では東京に１つ国際的な場所を造ることができたんじゃないのかなと思います。

——今回この施設に来ていただいた方へ何を感じ取ってもらいたいですか？

今回は新しい試みとしてアート１つ１つの境界を無くし、アート自体が自ら動き出し部屋から飛び出します。飛び出したアートは別の部屋に入って他のアートとコミュニケーションをとり新たなアートを生みだしたり、他のアートを追い出したりと形を変えていきます。その中で鑑賞者同士とも連動するようになっているのでアートを通じてコミュニケーションが生まれ新しい形でアートを楽しんでいただけたらありがたいです。

「チームラボ ボーダレス」は境界のないアート群のひとつの世界なので、自分の意思を持った身体で施設を探索し、さまよい、何かを発見していく。同じ空間にいる人と新しい価値や感情を見出していくそういう場所になったらいいなと思っています。

まとめ

いかがでしたでしょうか？

世界で唯一無二の新たな価値を得ることができる最先端な施設でした。会場は体を使ったアートもたくさんあり、1日で回りきるのは大変な広さを誇っています。

何回行っても楽しめること間違いなし。五感で感じる刺激的なアート施設「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: teamLab Borderless」。今からオープンが非常に楽しみです。

 

施設概要
MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: teamLab Borderless
お台場・パレットタウンに、森ビル株式会社とチームラボが共同で開業する、境界のないアート空間でできた世界を、自らの身体をつかって探索して、他者と共に新しい体験を創り出していく、世界に類を見ない全く新しい施設です。
520台のコンピューター、470台のプロジェクター、10,000m²の圧倒的なスケール感と複雑で立体的な空間が特徴です。境界のない作品は、部屋から出て通路を移動しはじめ、他の作品とコミュニケーションし、時には他の作品と融合する。作品は、他の作品との境界がなく、そして、人々との境界をなくし人々を世界に没入させ、人々を他者との境界を連続的なものにしていくだろう。そのような作品群による、境界のない1つの世界、『チームラボ ボーダレス』を創ろう。
会場情報
■施設名：森ビル デジタルアート ミュージアム：エプソン チームラボボーダレス
■時間：11:00～19:00（最終入館は閉館の1時間前）
土・日・祝日　10:00から営業
金・土・祝前日　21:00まで営業
■休館日：coming soon
■会場：森ビル デジタルアート ミュージアム： エプソン チームラボボーダレス
■住所：東京都江東区青海1-3-8 お台場パレットタウン
■料金：一般／高・大学生　3,200円、子ども（4歳～中学生）1,000円（※料金は税込の金額）
■主催：森ビル株式会社、チームラボ
■運営者：森ビル・チームラボ有限責任事業組合（森ビル株式会社とチームラボが共同で設立し、本施設の運営をおこなう事業組合）
■URL: borderless.teamlab.art/jp
チームラボ
プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団。アート・サイエンス・テクノロジー・クリエイティビティの境界を曖昧にしながら活動している。チームラボは、アートによって、人間と自然の新しい関係を模索したいと思っている。
デジタルテクノロジーは、物質からアートを解放し、境界を超えることを可能にした。私たちは、自分たちと自然の間に境界はないと考えている。お互いはお互いの中に存在している。全ては、長い長い時の、境界のない生命の連続性の上に危うく奇跡的に存在する。47万人が訪れた「チームラボ 踊る！アート展と、学ぶ！未来の遊園地」、「ミラノ万博2015」日本館、ロンドン「Saatchi Gallery」、パリ「Maison & Objet」、5時間以上待ちとなった「DMM.プラネッツ Art by teamLab」、シリコンバレー、台湾、ロンドンでの個展、シンガポールで巨大な常設展などアート展を国内外で開催。2018年5月１５日より、フランス・パリにて「teamLab : Au-delà des limites」を開催。また2018年夏に森ビル株式会社と共同でお台場・パレットタウン大観覧車下に「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: teamLab Borderless」を開業。チームラボの作品は、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館（オーストラリア・シドニー）、南オーストラリア州立美術館（オーストラリア・アデレード）、サンフランシスコ・アジア美術館（サンフランシスコ）、アジア・ソサエティ（ニューヨーク）、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション（トルコ・イスタンブール）、ビクトリア国立美術館（オーストラリア・メルボルン）に永久収蔵されている。
チームラボ: http://teamlab.art/jp/
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