アートフェア東京2017オープニングパーティーにて、VR+AI-LIVEドローイング「Dress for Venus」が公開されました。アートフェア東京2017のテーマである、「Art is Alive -アートに近づく、アートが近づく-」を題材にしたオープニングアクトです。
VR+AI-LIVEドローイング「Dress for Venus」とは?
VR+AI-LIVEドローイング「Dress for Venus」とは、世界で最も華麗と謳われるウィリアム・ブグローの「ヴィーナスの誕生」に、日本を代表するファッションデザイナーであるコシノジュンコさんが、「100年間ハダカだった彼女に手作りのドレスを着せる」 という、時間と空間を超えた前代未聞のアート・プロジェクトです。
今回、弊社で取り扱っている、フランス・オルセー美術館の「
注目の最新VR技術を使用
今回のパフォーマンスでは、2Dであるヴィーナスに服を着せるため、絵画から切り出し3Dモデル化したものをヴァーチャル空間に配置します。そして、Googleが開発したペインティングツール「Tilt Brush」使用し、コシノジュンコさんの手で立体的なドレスがペイントされていきます。
ドレスが完成すると同時に、実物のヴィーナス像に「ペッパーズ・ゴースト(板ガラスと特殊な照明技術によって映像を空間に立体投影する技術)」を使用しドレスを立体的に投影します。
最後に、完成したドレスを纏ったヴィーナスを2Dの絵画の中へ戻し、ドレスを着たヴィーナスが完成するという流れになります。
詳細は特設サイトにてご確認することができます。
ART FAIR TOKYO 2017「Dress for Venus」特設サイト
アートフェア東京2017オープニングパーティー
実際のオープニングパーティ会場にPORTFOLIO編集部もご招待いただきましたので、アートとファッション、テクノロジーが融合した新しいVR+AI-LIVEパフォーマンスを体験してきました。
会場に入ると今回の「Dress for Venus」が映し出された巨大モニターがお出迎え。
ターポリンの垂れ幕にも見えますが、会場上部にある巨大なモニターです。
DJブースもあり会場を盛り上げます。
今回のアートフェア東京2017用のオリジナルアートカクテルもずらり。
今回貸し出しさせていただいた「ヴィーナスの誕生」がLEDで映し出され、会場前方に飾られていました。まだハダカの状態です。
会場中央には立体化された実物のヴィーナス像が飾られています。
程なくして、日本を代表するデザイナー・コシノジュンコさんが登場されました。
VR装置を身に着け、Tilt Brushでヴィーナスの周りに3Dのドレスを描いていきます。
身体の形やラインまでこだわった精緻なドレスを再現するため、かなり細かく書き込まれています。
ドレスが完成すると、ペッパーズ・ゴーストの技術によって3Dのヴィーナス像に立体化されたドレスが投影されていきます。
360度どこからでも閲覧することのできる立体的なドレスを纏ったヴィーナス像。その美しさから会場から歓声が沸き起こり、写真撮影の列ができていました。
程なくして、絵画のドレスも完成いたしました。
途中から黒幕で隠されていた「ヴィーナスの誕生」がコシノさん、アート東京代表理事の來住さんによって除幕されます。
勢いよく除幕。
100年間ハダカだったヴィーナスが、初めてドレスを着た瞬間です。
こうしてドレスを着た「ヴィーナスの誕生」が完成しました。初めからドレスを着ていたように見える美しさです。
今回の様子や詳しい内容はYouTubeに公開されています。アートとテクノロジーの融合は今後も増えていき、様々なパフォーマンスの可能性が広がっていくであろうことを感じさせるイベントでした。
アマナイメージズでは、絵画をはじめとした美術作品の貸し出しやリサーチ、今回のような用途に使用される場合の使用許諾申請代行(またはライツクリアランス、権利関係の確認、など)も行っていますのでいつでもご連絡ください。