ヒトは情報の80%を視覚から得ている、といわれています。それほど視覚情報は重要ですが、そのことを意識している人はどのくらいいるでしょうか?
■ヒトの認知経路とは?
ヒトは外からの受ける刺激(情報)の80%、説によってはそれ以上を視覚から得ている、といわれています。実際のパーセンテージはともかく、視覚が五感のなかで圧倒的な優位性を持つことは間違いないでしょう。
現に人々の興味を喚起するため、広告やさまざまなメディア、SNSにはビジュアルが溢れています。
■文字情報だけでは伝わらない
昨今急増しているキュレーションメディアやオウンドメディア。インターネット上には日々膨大な情報が蓄積されています。そのなかで、読まれる記事、シェアされる記事を作るポイントとしてよく語られるのが「写真を入れる」ということです。
米 Skyword 社調査(2015 年) によると、適切な画像が入っている記事のページ閲覧数は画像のない記事より平均で 94%多いというデータが出ています。
アイキャッチになるだけでなく、内容を端的に表現し、さらに記事中に写真が入ることで文字情報に区切りがつき、結果として読みやすく「伝わる」記事となるというわけです。
■写真やイラストの「伝える」力
写真やイラストなどのビジュアルには、メッセージを「瞬時に」「直観的に」伝え、時には感情に訴えかける力があります。ただし、それは情報とリンクした適切なビジュアルが使われている場合の話。本来の情報と合っていなかったり、興味を惹くためだけの「釣り」画像を使ってしまうとむしろ逆効果になるでしょう。
とりあえず写真を入れておけばよい、と安易な使い方をしてしまうと、本来のメッセージそのものの信頼度が落ちてしまう危険もあります。
参考記事:オウンドメディア運営に必須!効果的な画像を選ぶポイント
https://portfolio-ai.com/ownedmedia_imageselect
■キュレーションメディアやオウンドメディアで注意すること
記事の画像が「引用」として掲載されていることがありますが、このような使い方は危険です。直接的に商品やサービスを宣伝していない場合でも、そもそも集客や自社ファン獲得を目的としていれば広告・宣伝の要素がないとはいえません。著作権法で許容される「引用」は報道や批評、研究のために補完的に使用する場合に限られますので、自分(自社)の著作物以外を使うときには著作権者に許諾をとるか、正規のストックフォトを利用した方がよいでしょう。
情報の伝達だけでないエモーショナルなコミュニケーションを可能にする「写真」の力。安全に正しく活用すれば記事との相乗効果が得られるでしょう。