私たちが働く場所、オフィス。
毎日のように出入りし、一日の3分の1をオフィスで過ごす人も少なくないと思います。
そんな場所だからこそ、より仕事がしやすい、
むしろ仕事がしたくなる環境づくりは必須。
本連載では、オフィスの空間作りにこだわっている会社を訪問し、
思わず「こんなところで働いてみたい!」と思ってしまうオフィスを紹介していきます。
第一回の訪問先は、面白法人カヤック。面白法人カヤックは、その名の通り、面白い企画やWebサービスを生み出している会社です。
“面白法人”には、まず、“面白がる人”であること、そして次に面白い人になり、社会を面白くしていこうという考えが込められています。
そんな面白法人カヤックはオフィスも面白いことで有名。面白いオフィス、私も実際に見てみたい!ということで、横浜駅から徒歩5分、横浜三井ビルディング30階にある、“ヨコハマ展望”オフィスを見学させてもらいました。
案内してくれたのは、VR部の原真人さんと広報の明石瑠美さん。
(左から)筆者、原さん、明石さん
エントランスに入ったところでまず目に入ってくるもののひとつが、このマイク。
こちらのマイク、スイッチを入れてしゃべると、フロア全体に声が響き渡ります。呼び出したい人がいれば社外の人も使ってOKだそう。もちろん訪問者用に呼び出し電話もあるのですが、時々こちらのマイクで担当の方を呼び出す訪問者もいるのだとか。マイクを使うと社内に声が響き渡るため、使う勇気がなかなか出ないですよね。そのため、訪問者が使用した時には拍手が湧くこともあるそうです。
この日はお弁当屋の販売員の方がマイクを使って放送していました。
さらに、エントランスには広告賞を受賞した際のトロフィーがたくさん!こんなふうにエントランスに置かれていると、モチベーションが上がりますね。
トロフィーから目線を落とすとこんな言葉が。さすが、クリエイタ―が社員の9割いる会社!
東証マザーズ上場を記念して作られた船の模型も!
エントランスだけでもかなり楽しむことができます。
ふと振り返ると、エントランスの扉には「仲間を助ける力をもて。」という台詞が貼ってありました。カヤックは社員の方同士の仲がとてもいいとのこと。その背景を知ると、この言葉の力がさらに増しますね。
続いて、オフィスの奥へと進むと、何やら一段…いや、二段、三段と高くなっている場所が。
こちら「サル山」と言って、社員のみなさんが作業したり、ブレストしたりする際に使っているのだとか。
靴を脱いで、胡坐をかき、肩寄せ合って意見を交わせる。なんて素敵な場所、サル山。高いところに登ることで視野も広がるので、思考の転換もできそうですね。
そしてこのサル山のすぐそばにあるのが芝生スペース。
こちら、社員の方が転がりながら作業することができる至福のスペース。
さすがに転がるのは気が引けるので、座らせてもらい、原さんとしばし談笑。リラックスしながら仕事ができる、最高ですね。仲間との会話も弾みそうです。
そして、筆者がこのオフィスで最も興奮したもの。
それは・・・
そう、この景色・・・!
“ヨコハマ展望オフィス”の名の通り、横浜のまちを見下ろすことができます!この日はちょうど快晴で見晴らしもよく、ビルの向こうに広がる海を見渡すことができました。
なんて気持ちいいんでしょう。
日の光を浴び、時に三段高い場所で、時に転がりながら仕事ができる面白法人カヤック。オフィスのいたるところで、「面白」を感じ、企業理念が仕事環境にも表れていることが分かりました。
オフィスも会社の一部。働く空間は、会社を物語る要素のひとつなんですね。
作業のためにオフィスにこもりがちなクリエイタ―のみなさんが多く集まっているからこそ、解放感に溢れ、自由度の高い環境づくりが重要なポイントだということが伺えました!