ハァ、ハァ、もうちょっとで倒せたのになぁ…
AR(Augmented Reality : 拡張現実)やVR(Virtual Reality : 仮想現実)のワードを良く耳にするようになったいま、AR・VRに対応した多くのコンテンツが世の中にリリースされています。みなさんもスマホアプリなどでこれらのコンテンツに触れたことがあるのではないでしょうか。でも、このARゲームほど全身を使い、息を切らしながら没頭できるコンテンツはあまり無いかもしれません。
まだまだ涼しい夜に、汗をかくほど楽しんだのはmeleap社が開発した「HADO(ハドー)」というARゲームです。
「HADO」はスマートフォンを装着したヘッドマウントディスプレイと腕に取り付けるモーションセンサーを使用したARゲームです。視界に広がるスマートフォンのカメラを通した映像内に出現する標的を、プレイヤーが行う特定のアクションで技や魔法を繰り出し、与えられたミッションをクリアしていきます。まるで本当に魔法が使えるのではと思ってしまうほどのリアルとバーチャルの融合体験ができます。多人数で協力したり対人戦も用意されています。プレイヤーが実際に体験している映像を第三者視点で表示されるモニターも設置され、プレイヤー以外も見て楽しめます。
今回はHADOで遊べるコンテンツ「リアルモンスターバトル ドラゴン戦」をportfolio運営スタッフが体験してみました。
HADOの遊び方を丁寧にレクチャーしてくれたのはmeleap社エンジニアの増田さん。リストバンドデバイスを利き腕にセットします。リストバンドデバイスのモーションセンサーが、事前に登録したアクションを検知して映像上でさまざまな技を繰り出します。
こちらがHADO専用のヘッドマウントディスプレイ。サイド部には隙間があり、横目で外の状況も確認できるため、視野がすべて塞がれることによる不安もありません。限られた空間と視界でプレイするための安全性にも配慮されています。
渾身の力でアクションをキメるportfolio運営スタッフ。センサーを装着した腕でパンチの動作をすることで画面内にファイヤーボールが放たれます。ワイヤレスで楽しめるため、アクションも自由自在で、Oculus RiftやHTC Viveのような有線機器にあるような煩わしさを感じることもありません。
用意されたモニターにはプレイヤーが体験している映像が流れています。プレイヤー以外もモニターを見ながら攻略のアドバイスをするなど、ワイワイと楽しめます。meleap社はプレイヤーだけでなく、観客も楽しむことができるシステムが重要だと考えています。
序盤は小さな敵を倒しつつアイテムを回収しポイントを稼ぎます。そして、ステージ後半で現れるドラゴンに対しファイヤーボールや必殺技を駆使し、敵のHPを削っていきます。熱く長い激戦を制し、見事ドラゴンを倒すことができたportfolioスタッフ。高得点を叩きだしてのクリア時には、歓喜の声をあげるほど白熱した戦いとなりました。
体験してみて
今回体験して驚いたのは、自由度の高さです。オフィス内という限られた空間でありながら、右から左から出現するモンスターへ攻撃を繰り出し、アイテムを回収するなど、動きが感知できるフィールド全てを使って楽しむことが出来ました。1名ずつの体験でしたが、本来は他のプレイヤーと協力して敵と対戦するゲームがメインとなるそうで、仲間との協力や対戦プレイでさらなる楽しさ、戦略的な面白さが増すことは間違いありません。
視界の中で行われた激しいバトルは想像以上にエキサイティングで、プレイすればするほど、すぐにまた遊びたい!という思いが強くなりました。それはまるで戦いに飢えた戦士のように…
「HADO」 が新たなスポーツジャンルの先駆けへ
だれもが一度は想像したであろう「憧れのあの必殺技を放ちたい」を情報技術を使って実現したHADO。モーション認識技術とAR技術で開発されたHADOのシステムは圧倒的な臨場感を生み出しています。「ヒザがガクガク震えるほどの面白さを創造する」をビジョンに掲げる同社ですが、ほんの少しの体験で我々は文字通り圧倒されました。
HADOとハウステンボスの人気アトラクションがコラボした「ダンジョン・オブ・ダークネス ~闇の迷宮~」では10名のプレイヤーが同時に参加できるなど、HADOは、参加できるプレイヤー数やエリア拡大にむけて開発を続けているそうです。meleap社ではこのゲームを情報テクノロジーを使った新たな競技と捉え「テクノスポーツ」というスポーツジャンルを生み出し、新たな市場開拓を狙っています。
大のゲーム好きである私ですが、ここまでゲームの世界に「入る」体験は、いまだかつてありませんでした。もし、HADOを体験できる機会があれば、ぜひ参加してみてください。HADOについて詳しくはmeleap社のWEBサイトをご覧ください。
取材協力: meleap inc.