【プロフィール】チップ・フィリップス Chip Phillips
1972年アメリカ・シアトル生まれ。ニューイングランド音楽院(マサチューセッツ州ボストンにあるアメリカ合衆国最古の音楽大学)を卒業し、クラリネット奏者として活躍する一方、独自の色彩感をもった風景写真家として高く評価されている。2009年、Digital Camera Magazine誌のPhotographer of the Yearコンテスト、風景写真部門で1位と2位を受賞。
※この記事はamanaimages.comで過去に掲載されたものです
チップ・フィリップスさんにお話を伺いました
風景写真家として活躍する一方、スポケーン・シンフォニー・オーケストラの主席クラリネット奏者およびゴンザガ大学のクラリネット担当教授という異色の経歴の持ち主、チップ・フィリップスさんにお話を伺いました。
──写真家を目指したきっかけは何ですか?
妻がいなければ、フォトグラファーになっていなかったと思います。 私が2006年に父から譲り受けた古い一眼レフカメラに妻が興味を持ったので、そのカメラを修理し、使うようになったことが始まりです。そしてすぐに写真に夢中になり、その後デジタル一眼レフを購入したころから、フォトグラファーとしての活動が始まりました。
──現在お使いの機材について教えてください
撮影にはキヤノンのデジタル一眼レフとキヤノンのLシリーズのレンズを使用しています。 特に私のお気に入りのレンズは16-35mmの広角レンズと70-200mmの望遠レンズです。カメラ本体では35mmフルサイズのデジタル一眼レフが好きで、特に5Dシリーズを気に入っています。5Dシリーズはクオリティーが良く、他の機種より重さが軽いので冒険的な撮影にピッタリです。
──今までで1番印象的な撮影は何ですか?
そうですね、以前、カナダのアルバータ州にあるアブラハム湖で撮影していた時、巨大なハリケーンによる突風が湖に近づいていました。私は文字通り宙に浮き上がり、頭から地面に落ちました。多少の出血はあったものの、幸運にも大事には至りませんでした。その時に撮影した写真は、Digital Camera Magazine's Photographer of the Year Awardsの風景部門で優勝しました。
──いつもどのように撮影に臨んでいるのですか?
いつも1人で撮影に臨みます。音楽を聴きながら撮影をすることもありません。頭の中をクリアにし、さまざまな構図を試し、ベストなコンディションで撮影できるように細心の注意を払っています。何が起こるかは、誰にもわかりませんからね。
──今後、挑戦したいと思う事はありますか?
今後も風景を撮影し続けると思います。ノルウェーやパタゴニアなど、世界中のさまざまなところへ行きたいですね。以前ニュージーランドへ行ったことがあるのですが、その時はまだ写真をやっていなかったので、今度はカメラを持って行きたいですね。
──日本に向けて、何かメッセージはありますか?
日本には是非行ってみたいです。今後もオレゴン海岸やパルース、ロッキー山脈など私の好きな場所を撮影し続ける予定ですが、その他にもさまざまなところへ活動の場を広げたいと思っています。私はどんな提案に対してもオープンです :)
来日する際は、御社へも挨拶に伺いますよ!
(2013年5月6日 メールインタビュー)