ストックフォトで写真を販売する時に、売れ行きを左右するのが「タグ」です。
このタグが、素材を売るためには非常に重要なのです。それではどのようにタグをつけるべきでしょうか?
大切なポイントは、必要なものだけを適切に入れるということです!
前回「タグ付けの基本:風景・建物編」では、メインの被写体が風景や建物の場合のタグの付け方についてお伝えしました。今回は、人物がメインの被写体の場合について、タグ付けの基本を学んでいきましょう。

▽過去記事▽
vol.1 単純明快!売れるためのタグ付けの秘訣を伝授!
vol.2 タグ付けの基本:風景・建物編

“決まった手順を守る” というポイントは変わりません。

手順は、以下の3つです。
①素材のカテゴリを選ぶ

②メインの被写体についてタグを付ける

③シチュエーション・コンセプト的なタグを付ける

では、実際に画像に合わせてタグを付けてみましょう。

【素材のカテゴリ】 ライフスタイル
【メインの被写体】 人物
【人種・国籍・民族】 日本人、東洋人、アジア人
【性別」 女性
【年齢】 20代、大人、若者
【人数】 1人
【動作・状態】 笑顔
【感情・印象】 おしゃれ、さわやか
【服装・持ち物】 ブラウス、ストライプ、チノパン、ジャケット、カバン
【特徴】 ボブヘア
【構図】 特になし
【目線】 特になし
【関係】 特になし
【職業・所属・属性】 ビジネスウーマン
【シチュエーション・コンセプト的なタグ】出勤、身支度、身だしなみ、オフィスカジュアル、ファッション
【撮影日 / 撮影地 / 色 /時間帯 / 天候 / 季節 /アングル】 日本、朝
【人物の有無】 人物
【屋内 / 屋外】 屋内

Step 1 素材のカテゴリーを選ぶ

メインの被写体が人物の場合、選ぶカテゴリとしては「人物」「ライフスタイル」「ビジネス」「飲食」「レジャー」「レクリエーション」などが考えられます。この素材の場合、単なるポートレートではなく出勤前のワンシーンなので、「ライフスタイル」です。

Step 2 メインの被写体のタグ

購入者が人物素材に求める条件はさまざまです。人種や性別、年齢が大事という場合もあれば、人数や服装、持ち物、動作、背景が大事という場合もあります。タグとしてどんな言葉を入れたらいいのか、ひとつひとつ見ていきましょう。

【人種・国籍・民族】
人種・国籍・民族は、はっきりわかっている場合に入力してください。誤った情報はトラブルの元になります。
逆に、「日本人」なのか「外国人」なのかわかっていれば、どちらかをタグに入れてください。どちらも購入者が検索に使用する頻度の高い言葉です。
この素材の女性は日本人なので、「日本人」「東洋人」「アジア人」がセットでタグに入っていると、完璧ですね。

【性別】
被写体が子供の場合は、「男の子」「女の子」という言葉を使います。大人の場合は、「男性」「女性」です。

【年齢】
実年齢を表す言葉と、その年齢に関連する言葉をタグに入れます。上の素材の場合、「20代」「若者」になります。見た目が30代にも見えるのであれば、「20代」「30代」と2つ入れてもいいでしょう。ただし、「10代」「20代」「30代」などと3つ以上の年齢を1人の人物に付与するのはやりすぎです。

【人数】
購入者が検索で使用するのはだいたい6人までなので、人数は、6人をめどに数えます。体の一部が写っている場合も、人数を数えます。

【動作・状態】
被写体の動作や状態を表す言葉を、具体的に入力します。

【感情・印象】
被写体自身の感情や被写体から受ける印象があれば、入力します。

【服装・持ち物】
詳細な情報がわかれば、タグに入れるようにしましょう。ただ、ニット帽、トートバッグ、目覚まし時計、結婚指輪などの言葉をタグに入れても、帽子、バッグ、時計、指輪などの一般的な言葉が抜けると検索される機会が減るので、注意しましょう。また、中高生の場合、制服で季節を感じる設定が多いので、特に半袖の場合はタグに「半袖」を追加してください。素材を検索する際に便利です。

【特徴】
髪型や身体の特徴を表す言葉があれば、入力します。

【構図】
「全身」「上半身」「後ろ姿」「正面」「横顔」
これら5つは、検索の際にほかの検索ワードと組み合わせて、よく使用される言葉です。言葉の意味を理解し、正しく付けるようにしましょう。
「全身」 :頭・両手・両足・胴体が写っている被写体に付与します。
「上半身」:頭から腰までの範囲がすべて写っている被写体に付与します。(バストアップ含む)
「正面」 :アップ、全身、上半身問わず、顔も体も目線も正面を向いている場合に付与します。
※被写体が重なり合って、個別の構図にあまり意味がない場合は、構図のタグは不要です。

〇全身  ×正面
〇上半身  〇正面
×全身  ×上半身

【目線】
特に、カメラ目線の場合は、タグに「カメラ目線」と入れるようにしましょう。

【関係】
家族や職場などでの人との関係を表す言葉を入力します。

【職業・所属・属性】
職業や組織上の所属、役職、「学生」「スタッフ」「ビジネスウーマン」「ビジネスパーソン」などの一般的な名称を入力します。

Step 3 シチュエーション・コンセプト的なタグ

シチュエーション(場面・シーン)、コンセプトなどを表す言葉を入力してください。

【シチュエーション】
例示した素材の場合、朝、身支度をして出勤する場面なので、「出勤」「身支度」を入力します。

【コンセプト】
例示した素材の場合、洗練されたイメージが伝わるので、「オフィスカジュアル」「ファッション」などを入力します。

ここまでで、メイン被写体の重要な情報はしっかりとタグとして入力できています。
仕上げとして以下の3項目を入力することで、さらに漏れなくタグ付けが完成し、購入にまた一歩近づきます。もう一息です!

Step 4 撮影日 / 撮影地 / 色 / 時間帯 / 天候 / 季節 / アングル など

撮影地に意味がある場合は、タグに入れてください。意味がない場合は、不要です。例示した素材の場合、「東京都」や「新宿区」のような詳細は不要なので、入れていません。

Step 5 人物の有無

今回は人物がメインの被写体なので、すべて「人物」ですね。カテゴリで「人物」を選択しなかった場合は、抜けのないようにしましょう。

Step 6 屋内 / 屋外

「屋内」「屋外」のいずれかを入力してください。例示した素材は家の中なので、「屋内」と入力します。
以上の要素が適切にタグの中に入っているか、毎回確認するようにしましょう。慣れてしまえば、タグ付けが速く正確になります。

【まとめ】

人物素材は、検索や購入の頻度が高い素材です。それだけ購入者が求める条件はさまざまなので、購入機会を増やすために、より正確で詳細なタグ付けを心がけましょう。


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