頻繁に使用されるであろう目的やシチュエーションを想定して予め用意しておくストックコンテンツ。そのストックコンテンツには写真だけではなく、動画や3Dモデル、音声などさまざまな素材があることは皆さんご存知かと思います。
ここ数年、デジタルサイネージやTVCMなど、マルチメディアにまたがっての広告展開も増えてきており、広告制作に携わる方はストックの動画を使用することも多いのではないでしょうか。今後企業が社内コミュニケーションツールとしての動画活用が増加してくると予測されていることもあり、今まで動画制作に関わったことがない方も、ストックの動画を使用する機会は増えていくことでしょう。
今回はアマナイメージズの中で誰よりも多くのストックフォトを目にしている作品仕入れチームの一員であり、動画担当を務めている私、西尾が厳選した4K動画をご紹介していきます。クリエイターやデザイナーだけでなく、これから動画制作を始めようという方のアイデアを生み出す手助けになればと思います。
まず4K動画とは、現在主流であるフルHD動画と比べ約4倍の解像度をもつ高精細な動画のこと。よって細かいディテールまでしっかりと表現でき、陰影もはっきりしているので、映像も立体的に見えます。 高精細によって高い表現力を発揮できるのが、4K動画の魅力です。 実際に、高精細を売りにしたモニターやプロジェクターのプロモーション用として使用された例もあります。
さて、そんな4K動画の魅力をお伝えするため、「タイムラプス」、「ドローン」、「スライダー」という3つの撮影手法を軸にそれぞれのショーリールを作成しました。どうぞご覧ください。
非日常な時間の流れ 「タイムラプス」
「山かげに隠れる天の川」 (c) Rei Kouyama
「オーロラ」(c) YASUSHI TANIKADO /amanaimages
「水に映る星の動き」(c) YASUSHI TANIKADO /amanaimages
「タイムラプス」とは、連続した静止画をつなぎあわせることで動画にする撮影手法のこと。 これによって、非日常な時間の流れを表現することができます。 解像度の高い静止画だからこそ、ひと際きれいな4K動画に仕上がります。「何よりも美しい動画がほしい」という方には、まず「タイムラプス」がお薦めです。
空中からのダイナミック映像 「ドローン」
「紅葉と湖とハイウェイを空撮」(c) YASUSHI TANIKADO /amanaimages
「紅葉の森と川を真上から空撮」 (c) YASUSHI TANIKADO /amanaimages
「沖縄の海 新城島」 (c) SAKISHIMA FILMS /amanaimages
上空からのダイナミックな撮影によって、4K動画の魅力である「立体的な表現」をより際立たせることができます。 本来このような真俯瞰の撮影の場合、奥行きを出しづらく、ともすれば平面的になってしまいがち。 でも、4K動画なら被写体のディテールを細やかに表現できるので、立体感を損なうことなく、美しい映像に仕上がります。
ゆったりとした空気感が特徴 「スライダー」
「鍋ヶ滝の光芒」 (c) gen issei /amanaimages
「青空の姫路城と桜」(c) Saha Entertainment /amanaimages
「宇佐神宮」(c) gen issei /amanaimages
「スライダー」はカメラをレールに乗せて、移動しながら撮影する手法。 ゆったりと動くことで、空気感のある映像表現が可能です。 落ち着きのあるイメージを与えるので、「何か見ているだけでリラックスできるような動画はないか?」と聞かれた際にはまずこの「スライダー」をお勧めします。
いかがでしたか? 今回は、キービジュアル的な要素の強い3つの映像をご紹介しました。 他にも、カメラを動かさずに撮る「フィックス撮影」の4K動画は、合成用背景素材としても需要があります。 4K動画スタンダード時代が到来していますが、他にもハイクオリティな作品をご覧になりたいという方は是非、特設サイトにも足を運んでみてください。
※今回ご紹介した動画リールは、記事用にHDサイズでダウンコンバートしたものです。