2017年12月12日(火)~13日(水)にヒルトン東京お台場で開催された、NVIDIA が主催する日本最大の GPU テクノロジーイベント、GTC Japan 2017(GPU TECHNOLOGY CONFERENCE)でのアマナイメージズの取り組みをご紹介します。

GTC Japan は、AI (人工知能)、ディープラーニング、医療、VR (バーチャル リアリティ)、自動運転車などさまざまな分野の最新技術が集まり、GPUテクノロジーに興味を持つ企業や教育機関から多くの参加者が集まる世界的イベントです。


GTC Japan 2017ではさまざまな最新技術が紹介されていましたが、今回はアマナイメージズの画像素材をNVIDIA様にご利用いただいたリアルタイム動画変換技術「AI IMITATING ART」を体験してきました。

AI IMITATING ARTとは?


このAI IMITATING ARTの仕組みについてNVIDIA エンタープライズマーケティングの田中秀明さんにお話いただきました。

「現在、InstagramやSnapchatのように、手軽に画像や動画にフィルタをかけることが一般的になってきました。簡単に言うとこの技術はその進化版で、画像や動画をリアルタイムに東洲斎写楽やモネなどの名画タッチに変換できることが可能となります。
また、人工知能の一種であるディープラーニングによって、画家特有のスタイルを抽出し、その情報を動画と合成することで実現しています。画像だけでなく動画とも合成できるのが今回のポイントです。演算負荷の高い処理の高速化を実現しているのはNVIDIAのGPUとなります。」

NVIDIAのGPUによって高速化されたディープラーニングのアルゴリズムで、今後もさらに表現力の高い映像を生み出すことができるかもしれません。

リアルタイムで演算負荷の高い処理を行うために用意された「NVIDIA DGX STATION」お値段はおよそ1千万円

複雑なプロセスを実現するために欠かせないGPUとして、NVIDIA TESLA V100が4基搭載されている

いざ、AI IMITATING ARTを体験

ビデオカメラを通じた映像に、ディープラーニングによって画家特有のタッチがリアルタイムに適用されモニターに映し出される

編集部も記念にキャプチャー。提供させていただいた写楽の三世大谷鬼次 奴江戸兵衛のポーズを決めました

こちらもアマナイメージズから提供させていただいた、写楽の市川鰕蔵の竹村定之進

ディープラーニングによって、ピカソのタッチや色使いの抽象的なディティールも学習して反映する

光の画家の異名を持つレンブラントの作風もリアルタイムに適用

フェルメール独特の質感、光と影の戯れを動画で見事に表現

モネの独特な筆使いも優れたGPUによって生み出される

GTC Japan2017では、アマナグループからamanadigitalimagingが特別協賛しています

ディープラーニングが描く未来

「Google Home」「 Amazon Echo」などのAIスピーカーが私達の生活へ広がりつつある中、このような人工知能は驚くほどの速さで進化していることを実感しました。
この先、画像や動画コンテンツ、VRの世界でもAI技術が欠かせないものとなるなら、近い将来には我々が未だかつて経験したことのないサービスが生みだされるのではないでしょうか。

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(ファインアート)