圧倒されるような大河や息を呑むほど美しい清流、日本にはさまざまな川が存在します。今回は数ある日本の川の中から、日本の三大清流とされているものをさまざまな角度からご紹介いたします。TOPの写真は、四万十川の岩間沈下橋付近の写真です。周辺は、四季折々の風景が楽しめ、川の流れとともに、ゆったりと時間が流れていきます。
高知県 四万十川
日本最後の清流と言われる四万十川、清流と聞くとこの川を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
津野町不入山(いらずやま)に源流をもつ四万十川は、全長約196Km、実は鮎の遡上も非常に有名な清流です。
四万十川=沈下橋と、思い出す方もいるように、上流から下流に数多くの沈下橋が存在します。写真のように、手すりなどの欄干はなく、悪天候で水量が多くなると、川の中へ沈んでしまう構造です。あえて増水時に沈む高さの橋を造ることで、流木などが橋の上を流れていき、橋の倒壊を防ぐように工夫されています。
四万十川の中でも一番知名度の高い佐田の沈下橋。菜の花と朝の優しげな光が、風情を感じさせます。
岐阜県 長良川
水源を岐阜県に持つ長良川は、水がきれいなのは勿論のこと、ダムが存在しないことでもよく知られています。また代表的な鵜飼いの情景として、よく目にするのも長良川の特徴的な風景です。
長良川の源流、大日ヶ岳・叺谷(かますだに)の渓流です。河口は濃尾平野で木曽三川のひとつとして、揖斐川に合流し伊勢湾に流れこみます。
長良川中流域は、岐阜市の中心部を流れています。写真に写っている金華山・岐阜城の周辺は、長良川の人気撮影スポットであるとともに、野鳥観察や草花を楽しむ散策コースでもあります。
全国的に有名な長良川の鵜飼いですが、一般観光向けに行われている鵜飼いとは別に、皇室に納める為の御料鵜飼も行われています。
静岡県 柿田川
静岡県を流れる柿田川は、大量の湧水を水源とする非常に珍しい川です。その水源の1つ『柿田川湧水』はパワースポットとして知られており、
全長約1.2Km、狩野川へ合流している柿田川は、富士山に降った雪や雨が、川の至る所から砂を吹き上げ湧き出しています。写真は、噴出口の一つ、以前は、工業用水として使用されていた形跡だそうです。
柿田川の周辺は公園として整備されているので、散策が気軽に楽しめ、水遊びが出来る場所もあり、カワセミなどの野鳥観察も楽しめます。天気のいい日は、富士山が顔を出し、雄大な自然を感じることができます。
柿田川は、富士山からの湧水の中で育つ三島梅花藻(ミシマバイカモ)のかれんな白い花を鑑賞することができます。かつては、三島市内の河川に多く見られていましたが、今では柿田川の中でも上流部にしか存在しない数少ない鑑賞スポットとなっています。
まとめ
「日本の三大清流」いかがでしたか。アマナイメージズでは、国内外のフォトグラファーの多彩な写真を取り扱っています。