日本でもついに配信が開始され、国内で圧倒的な話題になったスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」。位置情報と連動し、場所や時間によって捕まえられるポケモンが違うという性質上、「今までよりも外に出て歩くようになった」との声も聞かれます。

アップデートにより増える可能性は一部で報じられているものの、現時点でポケモンGOに出てくるポケモンの数は、ゲームボーイでプレイできた初代(赤・緑・青版)と同じく151種類です。新シリーズの発売とともに数は増えていき、現在は721種類(2016年8月現在)もいるといわれているポケモン。

そんなポケモンたちに、似ている?もしかしてこれがモデルになった?というような世界じゅうの生きものたちの写真が入ってきました。そう、自然界にはバーチャルではなく、本物のポケモンが生息しているのです…!

主な生息地や特徴についても一緒にご紹介していきますので、珍しい生きものたちにちょっとだけ詳しくなっちゃいましょう!お近くにお子さんがいらっしゃる方は、ぜひ一緒に読んでみてくださいね! ※ポケモンのモデルについては諸説あります

 

あの伝説のポケモン似!南アメリカのインコ

「ポケットモンスター金・銀」(1999年発売)の中で伝説のポケモンとして登場した、ホウオウ。名前からお分かりの方もいいかもしれませんが、中国神話をはじめとして日本でも広く知られている想像上の鳥「鳳凰」がモデルです。ホウオウほどの優雅さはないけれど、色合いが似ている鳥を南アフリカの北部で発見しました。

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和名:ベニコンゴウインコ
学名:Ara chloroptera
生息地:南アメリカ北部
特徴:コンゴウインコ属最大。体長100cm、翼長125cmに達することも。

 

ちゅら海水族館でおなじみ!ゆーったり泳ぐあの生きもの

つづいてご紹介するのは、似ているというよりも恐らくこれがモデルであろうと言い切れるぐらいのポケモン。こちらも金・銀で登場した、マンタイン。大きな体をいっぱいに広げて、ゆったりと泳いでいるが印象が強いポケモンです。このマンタインのモデルになったとされるのが、ナンヨウマンタ。沖縄県にあるちゅら海水族館の大水槽を優雅に泳ぐ姿は「ちゅら海水族館といえば」と言っても過言ではないぐらいのイメージになっていますよね。ちなみに、東京都でも品川駅近くのアクアパーク品川で見られるとのこと。それぞれお近くの方は、お出かけしてみてはいかがでしょうか。

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和名:ナンヨウマンタ
学名:Manta alfredi
生息地:インド太平洋の温・熱帯海域
特徴:ゆったりと泳ぐ。大きな体と口をしているが威嚇や攻撃することはなく、小さなプランクトンやオキアミを主食とする。

 

ひたすら"はねる"あの みずポケモン、実は海底で…

このポケモンのあめ(ポケモンGO内で進化させるのに必要なもの)もう400個集められましたか…?そういえばゲームボーイ時代から、ギャラドスに進化させるの大変だったなぁとなんだか懐かしくなる、コイキングです。ポケモンでは水揚げされてピチピチと跳ねている印象が強いのですが、モデルになったとされるフサカサゴの一種の魚は、海底を泳ぐことなくじーっと待機していて、小魚が近づいてきたところをパクっと丸飲みするそうです。ちょっと印象と違いますよね。

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和名:フサカサゴ属の一種
学名:Scorpaena scrofa
生息地:太平洋広域
特徴:頭部に多数の棘。遊泳することなく、海底でじっとして、近づいてきた小魚などを丸呑みにする。

 

直径90cmにも達する!?世界最大の花はあのポケモン

東南アジアに生息する、ラフレシア・アーノルディーは名前そのまま、ナゾノクサ→クサイハナが進化した最終進化形のポケモン、ラフレシアです。風貌から食虫植物?というイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、死肉や獣糞で繁殖する種類のハエによって花粉を運んでもらっているそう。ゆえに、見た目の色合いや臭いもそれに近いとのこと…進化前のクサイハナの名付けの由来も、そういうところからきているのかもしれません。

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和名:ラフレシア・アーノルディー
学名:Rafflesia Arnoldii
生息地:スマトラ島、ボルネオ島
特徴:「世界でもっとも大きな花」とも言われる。花から腐臭を発し、これに誘引されたハエによって媒介される。食虫植物ではない。

 

あの目?は敵を威嚇するため…冒険の初期にでてくるあのポケモン

最後にご紹介するのは、キャタピー。主人公の家があるマサラタウンの隣町、トキワシティを超えたところにあるトキワの森。そこでたくさんLv.3~5ぐらいのキャタピーとひたすら遭遇した覚えがあります。うわぁ…書いていて懐かしい…。ポケモンGOでも頻繁にお目にかかることのできるポケモンです。ポケモンの中でも、さなぎ(トランセル)になって蝶(バタフリー)になっていますが、こちらも羽化をするとトラフアゲハの成虫へと進化。幼虫の間は、目のような模様で相手を威嚇し、自分の身を敵から守っているそうです。

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和名:トラフアゲハ(幼虫)
学名:Papilio glaucus
生息地:北アメリカ
特徴:幼虫は目玉模様を持ち、敵を威嚇する。

 

ということで、ここまで初代のポケモンに出てきたキャラクターを中心に、似ている・モデルと噂される生きもののほんの一部をご紹介してきました。皆さんも、ぜひポケモンを捕まえながら、これは何の生きものがモデルになっているんだろう…と考えを巡らせてみると、よりポケモン図鑑のコンプリートが楽しくなるかもしれません。

さすがに今回ご紹介したものは、近所に生息している…ということはさすがに無さそうですが、お近くの動物園や水族館、植物園などにお出かけしてみて、ぜひ"リアル"ポケモンマスターを目指してみてください!