今、活躍中のクリエイターに学ぶ、これからのキャリアの築き方!後編では会場からの質問にお答えいただいております。
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フリートーク「参加者からの質問」

Q:デザイナーのプレゼンスを上げていくためにはどうすればいいでしょうか?
竹尾:前職は有名な制作プロダクションで働いていたのですが、そこではデザイナーのプレゼンスは既に高かったように感じました。有名な制作プロダクションはビッククライアントがついていてデザイナーに予算をかけてくれることが多いように感じます。現実的に予算がかけられない案件が多いとどうしてもプレゼンスは低くなってしまいますね。
業界全体の話としても、少しずつデザインの重要性が上がってきているように感じます。デザイナーの引き抜きやキャリアアップが一般的になっていきているのも、そういった背景があるからだと思います。なので特に今から何かをするというよりは各々が自分の技術を磨くことがデザイナーのプレゼンスを上げていくことに繋がると思います。

Q:企業側はUIUXでどういう人を求めていますか?
:私はデザイナーを雇用する立場にいた時期がありますが、何よりも自主性が大事だと思います。自主性が一番現れるのがポートフォリオです。学校の課題を入れている場合もありますが、それだと指示されたことに対しての作品となってしまいます。課題以外でどれだけ自主制作をポートフォリオに入れているかを見るようにしています。また、自分で作ったものはオリジナリティが出やすいので、そういったアウトプットを見ていると、会社に入った時にどういう動きをしてくるのかも見えてきます。

石山:その話を聞くと、今からデザイナーになりたい人はとにかくオリジナリティのある作品をたくさん作らなくてはならないように感じますが、そういったことでしょうか?
:そういうことではないのですが、、、たくさん作るのか、自分が最高と思える自信作を1つ作るのかどちらかになるかと思います。極論にはなってしまいますが。

石山:吉竹さんはどう思いますか?
吉竹:既にデザイナーの人とデザイナーじゃない人の2パターンあると思いますが、デザイナーじゃない人がデザイナーを目指す場合のことをお話しします。最近まで弊社では採用活動をしていたのですが、その時に話していたのが、「UIUXデザインの知識があっても経験がない人と経験がないけど興味ある人がいた場合、どう評価するか。」という話になりました。
その時面白いなと思ったのが、何か1つでも大きな成果があれば評価軸になりやすいと感じた事です。例えば、何かで世界1位、日本1位のような明確な成果があると、「やる気はあります」だけではなく、そういう結果を出す為に学んで努力した過程がある人ということがわかります。そういう結果を出している人は、たとえデザイナーの実績がなくても結果を出すために努力をするといったイメージができるので。

The new generations vol.1

Q:UIデザイナーの評価はしにくいと思うのですが、どのようにされていますか?
吉竹:確かに売上につながっているのか、わかりにくいのですね。定性的な評価はもちろん昔からあったと思いますが。ベストなのは定量的な評価ができるように自分でプロセスを作る人です。ヒアリングや解析をしてデザインを作っている人など、そこまで考えている人はプラスして評価ができます。

石山:DeNAさんではどうしていますか?
竹尾:僕がやっていることは、特に評価しにくいと思います。新しいロゴを作っても評価を数字に出すことは不可能に近いですね。しかしプロダクトやサービスになってくるとかなりのコストをかけABCテストを行い、ユーザの評価をしっかりと見ていくといったことはDeNAの体質として持っています。デザイナーも自分の評価をどこに置くのか、数字を意識している人が多いです。

Q:デザイナーとエンジニアの考え方の違いはありますか?
吉竹:前職は多くのエンジニアがいる会社でした。人によって異なるので「エンジニア」の共通項ではないですが、ユーザのためになっているかをすごく考えている人が多いです。やっていることは違いますが、デザイナーとエンジニアの根底にあるものは一緒だと感じました。
:今の会社にいるとほとんど差を感じません。弊社はエンジニアもデザイナーも全員が定量目標を持ち、全員が絶対的に成果を追っています。そういった共通の目標があるとあまり差を感じないように思います。

今、活躍中のクリエイターに学ぶ、これからのキャリアの築き方!

Q:今までのクリエイティブの失敗の話、挫折の話そこから学んだ事を教えてください?
竹尾:デザインをずっとやってきているので、自分はデザインの事はそこそこできると思って前職のデザインプロダクションに入りました。そこで実際に直面したのが、文字組みから注意を受けたことです。当り前と思っていたことがとても深くて、、句読点の後の空間の開け方とか、そういった考えてもなかったところの技術まで。その経験から、「自分が知らないことにもっと敏感になろう」と思っています。もう本当にただひたすら目の前のことはやり続ける、しっかりできている人の物をトレースし続けるといった単純なことがやっぱり大事です。できる人を真似することは非常に大事だと思います。

この後も会場でしか聞けないお話や、デザイナーからみたドローン技術の考え方について話の尽きないセミナーとなりました。今後もデザイナーへ有益な情報を発信すべくセミナーやPORTFOLIOの記事を定期的に上げてまいりますので今後ともご期待ください!

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