近年、動画を活用したマーケティングが隆盛です。動画はテキストのみのコンテンツと比べ何倍もの情報を伝えることができると言われています。記事コンテンツと同じく一度Webに上げてしまえば、コンテンツが残り続けるので、様々なユーザーに見てもらえるのも強みです。

今回は、こうした動画のメリットにいち早く気づき、自社のマーケティングに取り入れて、成果をあげている企業事例を8社ご紹介いたします。

 

1 エレクトロラックス・ジャパン 「43dB Symphony-ergothree music project vol.2」

動画を活用することのメリットは、言葉では分かりにくいことも一瞬で理解してもらえることです。エレクトロラックス・ジャパンの静かさが売りの掃除機「エルゴスリー」のスペシャルムービーは、動画の良さを最大限に発揮してます。

「これはとても静かな掃除機です。たった43dB(デシベル)しか出しません」といわれても、それがどのくらいの音量なのかすぐに理解できる人はほとんどいないでしょう。それを「運転音43dBを超えずに、オーケストラは「カルメン」を演奏できるのか?」というキャッチフレーズでユーザーの興味を見事に引き、性能の高さを一瞬で理解してもらえる動画となっています。

 

2 Intel「Jim Parsons and the Intel® Innovation Adventure 」

商品説明においても、多くの企業が動画を取り入れるようになってきました。こちらの事例は、IntelのCore processorの性能を、俳優Jim Parsonsがコミカルに紹介します。

約2ヶ月間に再生回数300万回超えという人気ぶりとなり、シリーズ化もされていました。シリーズ化されることで、たくさんの方に見ていただけることは勿論のこと、お客様との継続的な関係性を生むことができます。

 

3 ホームセンターグッデイ「かんたん網戸張り替え講座」

こちらの動画は、九州を拠点としたホームセンターグッデイが投稿している、お役立ち情報を伝えるハウツー動画です。バズらせる動画ではなく、お客様が求めている情報を発信し続けています。

そのわかりやすさと丁寧な説明が人気を呼び、着実に視聴数を伸ばしている動画事例です。

 

4  明治「きのこの山のロボ|こうさくハウス|キッズおかしランド」

SNSなどが隆盛している背景には、「面白いことや役に立つことを誰かとシェアしたい」という気持ちがあります。株式会社明治のこちらの動画は、日本人なら一度は買っているであろう有名なチョコレート菓子で、このような遊びができますと紹介しています。

単純かつユニークな動画ですので、子供がいる親層にシェアが広がっているようです。

 

5 ALOOK「着替える眼鏡女子」

こちらもついついシェアをしたくなる動画で人気となった事例です。Casual Eyewear Shop ALOOKは、素人女子モデルが眼鏡を選んでいる姿や、インタビュー姿、眼鏡に合うファッション紹介等を1分の動画で配信したコンテンツとなります。

眼鏡のお洒落さを再認識させる動画が共感を呼びSNSでシェアが広がり、眼鏡ブームの火付け役となりました。

 

6 アンファー「ヒカキン スカルプD CM 動画投稿篇 30秒ver.」

こちらは、カリスマユーチューバーとコラボすることで、たくさんのシェアを獲得することができた動画です。単純にシェアを多数獲得し認知度を高めただけではなく、動画の効果により売り上げが3倍にアップしたと言われています。

 

7 DirtDevil 「The Exorcist」

動画はテキストのみのコンテンツに比べ、よくも悪くもインパクトがあります。人の印象に残りやすいのは、テキストよりもイメージを伴う画像、画像よりも動きやストーリーのある動画です。

こちらの動画はホラー映画さながらの迫力動画ですが、強力吸引の掃除機のCMです。インパクトのある動画と最後の意外な展開で多くの人の記憶に残った動画となります。これ1本で、約48億円ものマーケティング効果があったと言われています。

 

8 Orabrush「Bad Breath Test – How to Tell When Your Breath Stinks」

こちらは素人が低コストで作った動画となります。舌ブラシの製品動画ですが、口臭の確認方法を紹介した後に、舌のブラッシングの必要性から商品説明を怒涛のように行います。

YouTubeで爆発的に視聴されたこちらの動画は、たったの500ドルで100万ドルの売上を作ったと言われています。

 


ポイントは「いかに気持ちを動かせるか」

動画を活用して成功している事例は、どれもユーザーの心理を上手に読み取って作られています。

これからもますます動画コンテンツが増えていく中で、成功する動画を作るには、ユーザーの心理をうまく汲み取った動画にすることが求められるでしょう。