現在上野の国立科学博物館で開催されている「大英自然史博物館展」。連日盛況のこの展覧会ですが、老若男女を問わず人気を博す魅力とは何でしょうか?

大英自然史博物館の公式画像を取り扱うアマナイメージズが「大英自然史博物館展」の魅力をご紹介します。

 

展覧会最大の目玉、始祖鳥

今回の展覧会最大の目玉はなんといっても始祖鳥の標本です。1861年に現在のドイツで発見された貴重な始祖鳥の全身骨格標本であり、門外不出とされ、いままで一度も博物館から貸し出されたことがありません。

始祖鳥は、鳥のような翼と羽毛、恐竜のような歯とかぎ爪とを持っているため、鳥類の祖先か恐竜か、現在も議論が続いています。約1億4000~5000万年前のジュラ紀の地層から発見された始祖鳥。果たして鳥類の祖先か恐竜か、是非実物をご確認ください。

妖しく光る呪われたアメジスト

持ち主に不幸をもたらすという、呪われたアメジスト。もともとはインドの神殿にあったものを英国人が持ち帰りましたが、その後持ち主が次々と不幸に見舞われたといいます。最後の持ち主エドワード・ヘロン=アレンも幾多の不幸に見舞われため、アメジストを運河に投げ捨てましたが、浚渫船にすくわれ結局手元に戻ってきてしまったという逸話が残っています。

しかし、実はこの呪われた物語は小説家だったヘロン=アレンの創作ではないかともいわれており、真偽は定かではありません。ひとつ確かなことは、自然史博物館に収蔵されてからは誰も不幸に見舞われていない、ということです。

 

20世紀最大の捏造、ピルトダウン人

20世紀初頭、イギリスのイースト・サセックス州のピルトダウンで現生人類の祖先と思われる頭蓋骨片が発見されました。類人猿と現生人類をつなぐ世紀の大発見とされましたが、実はこれはオラウータンと人類の骨を使って捏造されたものでした。発見から40年に渡り多くの研究者がこれを本物と信じていましたが、その後化石の年代を測定するのに有効なフッ素法が確立されたことにより、捏造であることが露見しました。

近年の研究により、この捏造は骨を発見したアマチュア考古学者チャールズ・ドーソンの手によるものとほぼ確定されています。

 


大英自然史博物館とは

イギリス最大の自然史系博物館である大英自然史博物館(ロンドン自然史博物館)は、大英博物館の1部門として始まる。1856年から大英博物館の自然史部門長を務めていたリチャード・オーウェンの主張により、1860年、膨大な植物・動物・鉱物の標本を収蔵する新たな別館を設け自然史関連の収蔵品を移動することが決定、建設のためにサウスケンジントンのロンドン万国博覧会(1862年開催)跡地が購入された。

1881年4月18日、British Museum (Natural History)が開館したが、膨大な収蔵標本の移動は1883年まで続き、これら動物学・昆虫学・古生物学・植物学・鉱物学の5つの分野に大別されるコレクションは、世界有数の質と量を誇る。1992年、元々は通称だったThe Natural History Museumが公式名称となる。

大英自然史博物館の所蔵品を見る

アマナイメージズでは、大英博物館・大英自然史博物館の所蔵品画像を取り扱っております。展示ケースから取り出した状態で撮影された貴重な公式画像はamanaimages.comで検索可能です。また、サイト未掲載の収蔵品画像についても取り寄せが可能な場合がありますので、お気軽にお問い合わせください。