静物写真と聞くと、大抵の人はウィレム・ヘダが描いた朝食シーンのような穏やかで、動きのないクラシカルなシーンを想像しまいます。しかし、傾いたカップやコーヒーのしぶき、雑然としたキッチンを被写体としたダイナミックな写真も、素晴らしい静物写真となります。

そういった写真にタイポグラフィなどの非日常感もを加えることで、さらに面白い作品が仕上がります。今回はコーヒーカップからしぶきがあがる瞬間と、コーヒー豆で作った文字を空中に浮かせる2つの要素を組み合わせたダイナミックな写真の撮り方をご紹介いたします。

1. 小道具

コーヒー豆から実際の文字を作るのは難しく思えるかもしれませんが、思ったほど大変なことではありません。辛抱強く取り組む必要はありますが、洗練された技術や特別な小道具は必要ありません。私が使ったアイテムはすべて、かなりシンプルなものです。

テンプレートに必要となるものは、厚紙を何枚かと、透明な接着剤、コーヒー豆を一握り分、デザインナイフ、ピンセットです。

構図に必要なのは、コーヒーカップ、自然に見せるためのアイテム(ティースプーンやナプキンのようなもの)、コーヒー豆を空中に吊るすための道具(私はワイヤー、ウィンバリー・クランプと編み針を使いました)です。
しぶきを撮影するには、適切な光源(私の場合は2つのスピードライト)、カメラ、三脚が必要となります。

2. テンプレート

まず、テンプレートを作ってみましょう。厚紙に使用したい文字の輪郭を描き、カッターや小さなはさみで切り取ってください。私は紙をよく使うので、デザインナイフを使っています。


そして、コーヒー豆の重さに耐えられる程度に紙がしっかりしていることを確認してください。私の場合は、テンプレートが破れないようにもう1枚重ねる必要がありました。確認後、テンプレートを見えなくするように、角を覆うことに注意を払いながら、コーヒー豆を一粒ずつテンプレートに貼り付けましょう。


時間がかかりますが、完成品はかなり長持ちするので、今後の撮影でも使用することができます。

3. 接着剤とワイヤー

コーヒーの文字盤にワイヤーを取り付けて、コーヒーカップの上部にかけます。

コーヒーカップが傾いているように見せるために、グルーガンを使ってソーサーとカップの配置を固定しました。

4. 配置

コーヒーの文字が中心となるように配置し、その周りに残りのアイテムを置いてみましょう。コーヒーポット、シナモンが入った瓶、ミルクポットなどのアイテムを使用して、日常のキッチンテーブルの上が舞台になっているという錯覚を作り出します。

5. 照明

これは私のお気に入りの照明の組み合わせなので、実際にどこにでも使用しています。メインの照明は、右側に配置されたストリップボックス内のスピードライトで、セットの少し後ろにあります。影を柔らかくしている補助光は、左側の大きなディフューザの後ろにあるスピードライトです。

両方のスピードライトは低出力モードで設定しました。発光量を1/8から1/128までで設定すると、液体の動きを凍結させたかのような非常に短いシャッタースピードになるので、ダイナミックなコーヒーのしぶきを撮影できます。

6. 撮影

ショットグラスか同じくらい小さな入れ物を使って、カップにコーヒーを注ぎましょう。するとコーヒーがカップの底から液体が跳ね返り、きれいなしぶきとなって出てきます。この一連の動作を捉え、一番良く撮れた画像をレタッチ用に選択します。また、セット上にコーヒー豆を散らして、躍動感ある飛び散ったコーヒー豆を絵の中に加えることもできます。

7. 仕上げ

一番良い画像を選択するか、レタッチ出来そうな画像を2・3枚選びましょう。例として、私は1枚しぶき用で、また1枚は落ちているコーヒー豆用として使用し、Photoshopのレイヤーマスク機能を使ってこの2枚を組み合わせました。それから少しコントラストを調整し、背景を少し明るくしています。こんな感じです!


コーヒーのしぶきの代わりに湯気を上げてみたり、コーヒー豆の代わりにレッドペッパーや他のスパイスを使ってみたりして、このトリックを試すこともできると思います。


さあ、あなたがこのトリックを使って撮影した作品を見るのを楽しみにしています!

Dina Belenkoさんの作品はこちら

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※この記事は写真撮影に役立つ情報を発信するWebメディア「500pxISO」を翻訳した記事となります。
元記事: How to create a dynamic coffee-themed still life
訳・構成:アマナイメージズ PORTFOLIO編集部