2015年3月4日(水)、第1回となる「amana tech night」が開催されました。まとめ

「amana tech night」は株式会社アマナが主催する、クリエイター・エンジニア向けのイベントとして開催。2か月に1回のペースで、定期的に開催していく予定です。

今回は、第1回として、最近話題となっている「Design Sprint」をテーマに、日本でDesign Sprintを啓蒙している第一人者、Microsoft Ventures の馬田隆明さんを講師にお招きし、アマナ天王洲オフィスにある大会議室で開催しました。

 

本レポートでは、「Design Sprintとは」や「Design Sprintの流れ」など、一般論については馬田さんのSlideShareに譲らせて頂き(実際、当日も下記スライドをベースに用意されたスライド使って説明されていました)、今回のテーマだった「はじめてのDesign Sprint」に合わせて、これからDesign Sprintを取り入れようという方にとって間違いやすいポイントを中心にレポートさせていただきます。

 

■制限と量

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Design Sprintをやった方の感想に多いのが「疲れた!」だそう。実際、今回のワークショップ後、皆さん、かなり疲れたご様子でした(もちろん、充実した疲れだったようで、交流会に入ってからも白熱した議論が続いていました)。

そんな「疲れ」を生むのが、時間制限。
とにかく集中して、短い時間の中で、アウトプットをしていく。そして、それを何度も行う。
それは疲れます・・・

そもそも、5日間でプロトタイピングと検証までを終えてしまおうという発想自体が、 まさにスプリント=短距離走。

疲れるのを覚悟して取り組んでいただければ、その先には充実感だけでなく、大きな成果を見ることが出来るはずです。

 

■Design Sprintは、ビジネスモデルを検証するのには向いていない

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サービス開発をしていると、ビジネスモデルとサービスのUX/UIを、イコールに考えがちなところがあると思っています。
そこについては、今回馬田さんは明確に、「Design Sprintは、ビジネスモデルを検証するのには向いていない」とおっしゃっていました。

このことは、実際にワークショップを進めるにあたって、Design Sprintは、あくまでサービス(Webサイトやアプリ等)において、ユーザーにどう行動して欲しいかを検証するものであるということが、よく分かりました。

なお、このゴール設定については、「HEART Framework」という「Happiness」、「Engagement」、「Adoption」、「Retention」、「Task-Success」の5つのうちのどれか(多くて2つ)に絞って設定することが有効、ということで、今回のワークショップでも、まずこの5つから、ゴール設定を行いました。

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■ゴール設定の仕方が全てを決める

上記に関連したことですが、ゴール設定の仕方次第で、Design Sprintを回しても効果が変わってくる、というところは重要だと思いました。

これは、課題設定において、お話されていたことですが、先ほどの「HEART Framework」と合わせて使えるプロセスが「Goals-Signals-Metrics」というもの。

この2つをうまく使うことで、ゴール設定がしやすくなります。これは、普段サービス企画をする際にも役に立つと感じました。

 

(さらにスピード感が高まるワークショップの模様は後編で!)