劇場で映画を鑑賞するときには、誰でもご存知のさまざまなルールがございます。写真撮影・録画の禁止、喫煙の禁止、座席でのマナー、ペットの持ち込み などなどその中には上映中の会話や携帯電話の利用など他のお客さんに迷惑にならないよう”静かに映画を楽しむ”ことが日本人ならあたりまえのマナーとして求められます。

しかし、最近このルールを破る映画鑑賞のスタイルが話題になっています。
その変わった鑑賞スタイルを一躍世に広めたのはキンプリこと劇場版「KING OF PRISM by PrettyRhythm(キングオブプリズム)」という作品。2013年に放送されたテレビアニメ「プリティーリズム・レインボーライブ」の公式スピンオフ作品でボーイズユニット「Over The Rainbow」を主役にした劇場版アニメ作品。2016年1月9日から2016年8月現在もロングラン公開中のヒット作品です。

応援上映とは

その新しい映画鑑賞のスタイルとはその名も「応援上映」。
サイリウムを振っての声援、アフレコ、さらにはコスプレまでが許可された新しい映画鑑賞のジャンルなのです。まずはキンプリの応援上映の様子をご覧ください。

いかがでしょうか。もはや本物のアイドルコンサートの様相を呈しています。映像を見ているだけで観客の一体感が伝わってきますね。

百聞は一見にしかずということで、実際に映画館へ。そして、せっかくなので、6月18日から新たに公開された4DXデジタルシアターでのキンプリを見てきました。(4DX自体が初体験)

キンプリ4DXを見てきた

実際に応援上映を体験してみた

これは…楽しい。

応援上映をはじめて体験したのですが、観客の声援、合いの手コールに圧倒されながらも、楽しむことができました。

映画自体も見応えがあるのですが、「プリズムスタァ達は私達が応援する!」という一体感が観客の心がひとつになった、本当のアイドルコンサートと同じようなひとときを過ごせました。さらに今回参加した4DX版は座席がシーンに合わせて動いたり、風が吹いたり、水しぶきが掛かったり、シャボン玉まで吹き出したり、臨場感MAXの演出でさらに楽しめるため、かなりオススメです。

映画自体の構成も、合いの手を入れやすい余白のあるシーンや字幕など、応援しやすく作られているのではないかと思います。予備知識なく応援上映に来た方は、このシーンでこういう声援を送るなど、独自のルールを覚えてさらに楽しむために何度も足を運ぼうという気持ちにもなります。

隣に座っていた女性に声をかけると、「これで6回目なんですよ」とおっしゃっていましたが、多い方だと公開初期からおよそ200回以上応援している方もいるのだとか。

個人的にグッときたのは、映画の冒頭で表示される制作会社のテロップなどに対しても「エイベックス~!」「タツノコプロありがとう~!」など作り手への応援を行ったり、悪いセリフを放つキャラには「そんなこと言っちゃダメ~!」のような叱りの言葉も飛び交い、母性にも似た愛のある応援には感動を隠せません。

ちなみにサイリウムの色にも意味があるようで、オーバー・ザ・レインボー(オバレ)のメンバーに対しても神浜コウジはパープル、速水ヒロはライトブルー、仁科カヅキはグリーンといった指定色もあるので、シーンに応じて使い分ける必要もあるようです。サイリウムといえば使い捨て式が主流ですが、この作品の場合は色が切り替えられる電池式ペンライトを持っている方がほとんどのようでした。

キンプリ4DX はちみつゼリーソーダ

キンプリ応援上映の必須アイテム!と書いてあった「はちみつゼリーソーダ」を購入。これは…とても美味しい。

これまでにもあった!?応援スタイルの上映

応援上映がキンプリではじめて実施されているかというと、「プリキュア」シリーズや「アイカツ!」で実は過去にも鑑賞中に応援を行う観客参加型の上映も何度か実施されていたようです。昔のアメリカでは一部のジャンルの映画では、鑑賞中に観客たちが大声で悲鳴をあげたり、映画にツッコミを入れるなどの文化がありますが、こちらは日本独特の映画鑑賞スタイルの一つとなりつつあります。

さらに2016年8月15日には庵野秀明監督作品「シン・ゴジラ」でも声出しOK、コスプレOK、サイリウムの持ち込みが可能な「発声可能上映」(新宿バルト9)が行われました。ちなみにこの企画、庵野監督が大阪芸術大学時代の同級生である漫画家、島本和彦のために用意した企画なんだとか。

応援上映なら何度でも足を運びたくなる!劇場の映画に「参加」する時代

静かに座って鑑賞する映画の楽しみ方以外に、自らも声を出して一体感を楽しむというライブ型の映画上映がこれからも増えていくことは間違いないと思います。従来の受動的な映画鑑賞に比べて、何度行っても楽しいと思えます。実際に何度も訪れる方がかなりいらっしゃるようです。これから映画をつくる製作側も3Dや4DXなどの技術的な進化に加え、このような映画に「参加」するスタイルは、業界にとって大きな変革となる時代なのかもしれません。

※ちなみに…宣伝ですが、アマナイメージズではキングオブプリズムをテーマに、映画のシーンを自分で選べるオンデマンドプリントサービス「マイビジュアルコレクション」を運営しています。プリズムスタァ達へ熱い声援をおくった後は、こちらもぜひ!

画像: © T-ARTS / syn Sophia / キングオブプリズム製作委員会

 

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